喉の違和感
のどの違和感とは?
のどの違和感は、外来でもよくみられる症状で、「のどにつっかえている感じがする」「のどに何か詰まっている感じがする」「つばや食べ物が飲みこみにくい感じがする」「何となく喉や口の中が酸っぱい感じがする」といった表現があります。
原因
のどの違和感は、風邪やインフルエンザ、扁桃炎などの細菌やウイルスが原因となる場合や喫煙、飲酒、ほこりや花粉を吸いこむなど物理的にのどに負担がかかる場合に起こります。
また、のどの違和感を引き起こす代表的な疾患には下記のようなものがあります。
・逆流性食道炎 ・カンジダ性食道炎 ・鉄欠乏性貧血
・咽喉頭異常感症(ヒステリー球) ・食道がん
また、貧血やタバコ、アルコールなどの生活習慣やストレスによるものなど多岐にわたります。
症状
のどがイガイガする、何か詰まっている感じがある、すっきりしないなど、さまざまな表現があります。
これらの症状が2週間以上続いたり、喉のつかえ感に加えて痛み、発熱、胸やけ、食べ物・唾を飲み込みにくいなどの症状が現れているときには早めに耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。
治療方法
当院では、問診や視診を行った上で検査を行い、原因に合わせて治療を行います。
のどの観察には、経鼻内視鏡検査が最も有用です。
鼻の穴から細長い内視鏡を挿入し、のど(食道の入り口まで)をよく観察します。
形態的な異常があれば、小さな病変でも発見することが可能です。
この検査で異常が見られない場合は、咽喉頭異常感症と診断します。咽喉頭異常感症の原因を明示すことは難しいですが、胃酸の逆流(逆流性食道炎)が原因である方が2~3割くらいいると言われています。胃酸の逆流に関連しておこる咽喉頭酸逆流症の場合は、基本的には逆流性食道炎同様の治療になります。
また、咽喉頭異常感症と考えられる場合は知覚過敏を抑えるような漢方薬、カンジダ症の場合は抗真菌薬といった治療を行っていきます。
稀に、のどに腫瘍(良性・悪性)が見つかった場合は、その治療を行います。