突発性難聴

突発性難聴とは?

感音難聴の一種で、突然発症する原因不明の症状のことを指します。
感音難聴とは、音を感じ取る内耳から脳へと送る音の信号経路に何らかの問題が発生し、聞こえが悪くなる状態を指します。
両耳同時に発症することはまれで、ほとんどが左右どちらかの耳に発生します。

原因

突発性難聴は、はっきりとした原因は分かっていません。内耳のなかにある有毛細胞(音を感じ取る細胞)が何らかの原因により、問題を起こすことで聴力低下が起こっていると考えられています。最も有力な原因として、ストレスや過労、睡眠不足などによる「内耳の血流障害」や「ウイルス感染」などが挙げられます。

症状

突発性難聴では、以下のような症状がみられます。
・片耳の難聴
・耳閉感(耳が詰まった感じ)
・耳鳴り
・めまい
「音がこもるように聞こえる」といったものから、「会話の声が全く聞こえない」といったものまで、個々で様々な症状が発生します。
耳鳴りやめまいを伴う他の疾患の可能性もあるため、ご自身で判断がつかない場合は、近くの耳鼻科医院を受診するようにしましょう。

治療方法

■ 内服療法
治療の中心は、ステロイド内服治療となり、そのほかにも血行を良くする血管拡張薬やビタミンB12製剤、代謝促進薬などを合わせて使用することもあります。

■ ステロイド鼓室内注入療法
鼓室内注入療法とは、鼓膜から細い針を用いて、鼓膜の奥にある「鼓室」にステロイド注射薬を注入する治療法です。鼓室の奥にある内耳に直接薬を注入することで、症状の改善を促す効果が期待できます。1クール3~4回、1回30分程度の施術となり、ステロイド注入後は、しばらく安静にしていただく必要があります。
鼓膜に穴を開ける治療であるため、耳に水が入るようなことは控えるようにしてください。その点だけ注意いただければ、当日からシャワー、翌日には入浴いただいて結構です。
当院では柊グループの中で唯一この注入療法を実施しています。
治療をご希望の場合は、その他注意事項もありますので、当院にご相談ください。

注意点

突発性難聴の治療は、発症からどれだけ早く始められるかで聴力の改善する可能性が全く変わってきます。発症後2週間以内に適切な治療を行うことで、聴力が回復する可能性が高くなりますが、1ヶ月以上経過した場合、内耳へのダメージが大きくなってしまい、治療を行っても聴力が回復しない可能性が高くなります。
少しでも違和感がある方はできるだけ早く耳鼻咽喉科医院に受診していただくことをおすすめします。