好酸球副鼻腔炎
好酸球副鼻腔炎とは?
好酸球副鼻腔炎は、2015年に難病指定された疾患で、近年注目されている難治性副鼻腔炎のひとつです。全国で約20万人の方が好酸球性副鼻腔炎に苦しんでおられると言われています。
好酸球性副鼻腔炎とは、体内にある「好酸球」という白血球の一種である免疫細胞が鼻の粘膜内で異常に増えることで、様々な症状を引き起こします。
好酸球副鼻腔炎の原因は、まだはっきりとは分かっていませんが、アレルギー体質による免疫系の異常反応と考えられています。
特徴
・両側の鼻の中にポリープの発生
・鼻づまり
・粘っこい鼻汁
・風邪のような咳
・においがわからない嗅覚の障害
・気管支喘息
など多くの症状が発生します。症状がひどい場合は、鼻ポリープが鼻の穴から外に溢れそうになる場合もあります。
検査・診断
まずは通常の副鼻腔炎と同じく、
・鼻のCTを使った検査で炎症の状態を確認します。
・内視鏡(ファイバー)を鼻の中に入れ、鼻ポリープの有無などを直接確認します。
・血液検査を行い、好酸球の数値が基準内であるかを検査します。
上記等の検査を行った上で、好酸球性副鼻腔炎であると診断します。
治療方法
・内服療法
内服薬、点鼻薬などを使って、鼻の炎症を抑えていきます。症状がひどい場合は、ステロイド内服薬を処方する場合もあります。
・注射(生物学的製剤)
当院では、手術後の再発例に対して好酸球の働きや量を抑える生物学的製剤を注射することで好酸球性副鼻腔炎の症状を抑える治療を行っています。
①デュピクセント
近年保険適用となったデュピクセント(一般名:デュピルマブ)という注射です。
好酸球性副鼻腔炎の炎症を引き起こす特定のたんぱく質の働きを直接防ぐ効果が期待できます。
病状によって異なりますが、注射を2~4週間に1回の頻度で打ちます。
②ヌーカラ
新たに保険適用となったヌーカラ(一般名:メポリズマブ)という注射です。
好酸球そのものの量を減らすことで炎症を抑える効果が期待できます。
こちらも病状によって異なりますが、注射を4週間に1回の頻度で打ちます。
・手術
鼻ポリープの状態が鼻の穴をふさぐほどであれば、内視鏡手術を行う場合もあります。
当院では行言っていないため、連携の病院を紹介します。
注意点
好酸球性副鼻腔炎は難病指定されるほど治療が難しい疾患のため、治療も中長期化することが多いです。そのため、一時的に症状が治まったとしても、治療を続けなければ再発を繰り返すおそれがあります。医師が指示した薬の服用を自己判断でやめるようなことはしないでください。
当院では手術後の再発例に対して生物学的製剤による好酸球性副鼻腔炎の治療を行っています。また好酸球性副鼻腔炎と診断されれば医療費助成を受けられる場合があります。